あまり健康的な印象を受けないコレステロール肥満。確かに、LDLコレステロールは、動脈硬化の原因となりますし、肥満も、同様です。

では、コレステロールと肥満の間には、どんな関係があるのでしょうか。なんとなく、両者の間には、密接な関係がありそうですが、実際のところはどうなんでしょう。ということで、ここでは、コレステロールと肥満の関係性について見ていきましょう。

コレステロールが多い=肥満ではない

コレステロールと肥満の間に関係があるかと言われれば、関係はあります。しかし、直接的な関係がある訳ではありません。

コレステロールが多い方が、必ず肥満かというと、そうではありませんし、肥満の方が、必ずコレステロールが多いかというと、それも違います。コレステロールが多いことと肥満であることは、同義ではないんですね。

それには、肥満の原因となる物質に理由があります。

肥満の原因は中性脂肪

肥満の原因は、体に過剰に付いた中性脂肪です。中性脂肪は、本来、人間の体を動かすエネルギーとなるものですが、エネルギーとして消費しきれなかった中性脂肪は、脂肪という形で、皮下組織や内臓の周辺に蓄えられます。そして、過度に蓄えられた脂肪によって、引き起こされるのが、肥満です。

つまり、肥満は、中性脂肪が原因であって、コレステロールは肥満の原因ではないということです。

肥満の方はコレステロール値が高い傾向にある

肥満の原因は、中性脂肪であるため、肥満とコレステロールの間に直接的な関係があるとは言えませんが、肥満の方は、コレステロール値が高い傾向にあります。

これには、肥満の方の生活習慣が影響しています。肥満の方の生活習慣は、コレステロールを増やしやすい傾向にあるんです。言い換えれば、中性脂肪が増える生活習慣とコレステロールが増える生活習慣が、非常に似ているということです。

例えば、肥満になりやすい生活習慣(中性脂肪が増えやすい生活習慣)の代表的なものとして、肉中心の食生活が挙げられます。脂身の多い牛肉や豚肉といった動物性脂肪は、中性脂肪を増やしやすいのですが、それと同時に、コレステロールを増やす働きもあります。また、甘いものの食べ過ぎも同様です。

肥満になりやすい生活習慣をしていれば、自ずと、コレステロールも増えていってしまうということになります。

痩せたい方もコレステロールを減らしたい方も生活習慣の改善が必要

このように、コレステロールは、肥満の原因物質ではありませんが、肥満になりやすい生活をしていれば、コレステロール値も高くなりがちです。

この意味で、肥満の方も、高いコレステロール値でお悩みの方も、生活習慣の改善が必要と言えます。

まず、必要なのは、食生活の改善です。脂身の多い肉や甘い物の食べ過ぎに気を付けて、DHA・EPAの豊富な魚や野菜をたくさん食べるようにしましょう。また、適度な運動も忘れずに。